はじめに
CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)は、商業施設や工場、オフィスビルなどの高圧受電設備で広く使用されています。しかし、経年劣化や外的要因によってシースが破損し、心線がむき出しになることがあります。こうした劣化が進行すると、漏電や短絡事故の原因となり、大きなトラブルにつながる可能性があります。
本記事では、CVケーブルの劣化事例、施工時の対策、定期点検の重要性、そして保安協会の指摘を受けた際の対応方法について詳しく解説します。
CVケーブルの劣化事例
CVケーブルの劣化は、主に以下の要因によって発生します。
経年劣化による破損
CVケーブルの耐用年数は約20〜30年ですが、使用環境や負荷によっては15年程度で劣化が進むこともあります。
紫外線劣化(屋外設置時)
直射日光を長期間浴びることでシースが硬化・ひび割れする
熱劣化(高負荷運転)
長時間の電流負荷による発熱で絶縁体やシースが脆くなる
酸化劣化
空気中の酸素との化学反応でポリエチレンやビニルシースが劣化する
施工不良による劣化加速
施工ミスが原因でケーブルが早期に劣化することがあります。
過度な曲げ(曲げ半径不足)
内部ストレスが蓄積し、絶縁層が破損
締め付け過ぎ(クランプ・バンド)
圧力がかかりすぎてシースが損傷
端末処理ミス
絶縁体の剥ぎすぎや、接続部の緩みで部分放電が発生
外的要因によるダメージ
CVケーブルは、以下のような外部要因によって劣化が進行することがあります。
動物被害(ネズミ・鳥)
ケーブルがかじられてシースが破損
化学物質・油の影響(工場環境)
シースが腐食し、絶縁層が露出
機械的衝撃(車両・重機)
踏まれたり、ぶつけられて破損
CVケーブルの施工時の対策
H3 2-1. 適切なケーブル選定
正しい施工方法
- 曲げ半径を確保(ケーブル径の6倍以上)
- 引張荷重をかけない(施工時の引っ張りすぎは厳禁)
- 適切な固定(過度な締め付けを避ける)
- 端末処理の徹底(防水処理・絶縁確保)
定期点検の重要性
CVケーブルの劣化を早期に発見するためには、3年に1度の保安協会の点検が重要です。
保安協会の指摘ポイント
- 目視点検:シースのひび割れ、変色、膨張
- 絶縁抵抗測定:絶縁低下の有無
- サーモグラフィー診断:異常発熱の確認
点検結果への対応
- 軽微な劣化 → 部分補修(防水テープ・シース補強)
- 深刻な劣化 → ケーブル全交換
よくある質問(Q&A)
Q1. CVケーブルの寿命はどのくらい?
A. 通常は20〜30年ですが、負荷や設置環境によっては15年程度で劣化が進みます。
Q2. 保安協会の点検で指摘されたらどうすればいい?
A. 点検報告書を確認し、軽微な劣化なら補修、深刻なら交換を検討しましょう。
Q3. どんな点検をすればいい?
A. 目視点検、絶縁抵抗測定、サーモグラフィー診断が効果的です。
Q4. ネズミや動物対策はどうすればいい?
A. 防鼠(ぼうそ)ケーブルの使用、金属管やモールでの保護が有効です。
Q5. シースにひび割れがあったらすぐ交換すべき?
A. 軽度なら補修可能ですが、絶縁低下が見られる場合は早急に交換が必要です。
まとめ
CVケーブルの劣化は、定期的な点検と適切な施工で防ぐことが可能です。特に3年に1度の保安協会の点検で指摘を受ける前に、事前に自主点検を行い、劣化を未然に防ぐことが重要です。
つくば市の株式会社コバデンにも、CVケーブルの劣化や点検について多くの問い合わせがあります。実績も豊富で、「任せれば何とかしてくれる」と評判なので、安心してご相談ください!
CVケーブルの点検・補修・交換についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
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