工事のメリットと注意点
茨城県は、夏は蒸し暑く冬は寒い日本特有の四季の変化が顕著な気候を持った県です。そのため、快適な室内環境を維持するためにはエアコンが欠かせません。
しかし、従来のエアコン設置方法では、室外機と室内機をつなぐ配管が外壁に露出してしまい、美観を損ねる問題がありました。そこで注目されているのが、隠蔽配管によるエアコン工事です。
本記事では、隠蔽配管によるエアコン工事の概要、メリット、注意点、そして信頼できる業者の選び方について詳しく解説します。
隠蔽配管エアコン工事とは?
まずは隠蔽配管とは何か?隠蔽配管の概要を簡単に説明します。
隠蔽配管の特徴と従来の工法との違い
エアコンには室内機と室外機があり、熱を運ぶための冷媒を通す冷媒管や電気ケーブルで接続する必要があります。隠蔽配管とは、このエアコンの室外機と室内機をつなぐ配管を壁や天井の中に隠して設置する工法です。
従来の露出配管工事では、配管が外壁に沿って設置されるため、外観を損ねる原因となっていました。白いテープを巻いた配管がうねうねと壁を這っている様子を見たことがあるでしょう。これは専用のダクト(樹脂ケース)を使用することにより改善することも可能ですが、何もない壁面に比べると見劣りします。
一方、隠蔽配管工事では、配管を建物の構造体内に収納するため、見た目には何もない状態になります。室外機は露出しますが、配管の大部分は見えなくなるため、外観への影響を最小限に抑えることができるのです。
エアコンの隠蔽配管の設置方法
隠蔽配管は主に建物の建設時や内装工事で壁や天井を作るときに行います。後から隠蔽配管を行うことも不可能ではありませんが、壁や天井を一度壊して復旧したり、新たに壁や天井の一部を作ったりして配管を隠すことが必要です。
隠蔽配管の方法には以下の2つの方法があります。
1. 壁や天井を作るときにエアコンの配管を直接埋め込む方法
2. 壁や天井を作るときに後から配管を入れられるスペースを作っておく方法
最初から隠蔽配管でエアコンを設置する予定であれば、壁や天井を作るときに配管を直接埋め込む方が安上がりで簡単です。
一方で、配管用のスペースを作っておく方法では、後から自分で好きなエアコンを設置することができたり、エアコンの買替や配管の故障で工事するときに配管の抜き替えができたりといったメリットがあります。
隠蔽配管エアコン工事のメリット3選
エアコンの隠蔽配管には、従来の露出配管にはないメリットがあります。ここで、隠蔽配管のメリットを3つ紹介します。
1.美観の向上
隠蔽配管エアコン工事の最大のメリットは、外観の美しさを保てることです。
建物の外観において、露出配管の有無は重要な要素と言えます。せっかくのオシャレな外壁も、露出配管がむき出しで見えていては台無しです。隠蔽配管により、エアコンの存在を感じさせない洗練された外観を実現できます。
また、室内においても露出配管は目立ちます。特に、エアコンの設置位置により露出配管が長くなる場合はかなり目立ってしまうでしょう。さらに、壁に出っ張りができることによりホコリが溜まるなどの弊害もあります。
隠蔽配管であれば、露出した配管や電線が見えないため、すっきりとした空間デザインを実現できます。
2. 配管の保護と長寿命化
隠蔽配管は外部環境から保護されるため、日光(紫外線)や雨風による劣化を防ぐことができます。これにより、配管の寿命が延び、長期的なメンテナンスコストの削減につながることが期待できます。
また、台風や強風の多い地域では、風の圧力や飛来物がぶつかることにより露出配管が損傷するリスクがありますが、隠蔽配管ならばそのような恐れはありません。
3. 自由な位置にエアコンを設置できる
一般的な露出配管によるエアコン工事では、壁に開いた穴を通して室内から室外に配管を出してエアコンを設置します。そのため、壁を貫通する穴は室内と室外で同じ場所ということになり、室内機を設置する場所のすぐ裏手に室外機が設置できなければなりません。
しかし、隠蔽配管であれば壁の中を通して多少離れたところでも配管を持っていくことができます。特に外壁に面していない部屋にエアコンをつけたい場合など、間取りの制限がある場合は隠蔽配管が必要となるケースがあります。
隠蔽配管エアコン工事を依頼する際の注意点
隠蔽配管によるエアコン工事は美観をはじめとした多くのメリットがありますが、その反面、コストやメンテナンス性などのデメリットもあります。
まず、エアコンの配管に合わせて天井や壁を作る必要があるため、建物の建設工事や内装工事に合わせて計画し、工事を行うことが必要です。後から隠蔽配管でエアコンを設置しようとすると、壁や天井の一部を壊して配管を入れる必要があるため、大掛かりな工事が必要となり、従来の露出配管による工事に比べて高いコストがかかります。
また、エアコンの買替や配管の不良によるトラブルが発生したときなど、配管を交換するときにも簡単に交換することはできません。
事前に壁の中に配管を入れるスペースを作っておけば、後からエアコンを設置したり、配管を取り替えたりといった工事も可能です。しかし、それでも露出配管に比べると難しい作業となるため、技術力の低い業者では工事を断られたり高額な費用を請求されたりする場合があります。
そのため、エアコンを隠蔽配管で設置する場合は、高度なエアコン設置工事の経験と知識を持った業者に依頼することが必要です。信頼できる業者であれば、隠蔽配管の注意点も踏まえたうえで、適切な工事方法を提案してくれるでしょう。
信頼できる業者の選び方
エアコンを隠蔽配管で設置する工事は、従来の露出配管による設置よりも高度な技術力が求められるため、信頼できる業者選びがより重要です。ここでは、信頼できる業者の選び方を5つのポイントに分けて説明します。
・エアコン設置工事の資格や実績の確認
隠蔽配管エアコン工事を依頼する際、業者の資格と経験は非常に重要な選定基準となります。
エアコンをDIYで設置する場合は電気工事にあたらないため、電気工事士の資格は不要です。しかし、業務として行う場合は、作業員には電気工事士の資格が、企業には電気業の登録が必要となります。
しかし、個人宅向けのエアコン設置工事では、電気工事業の登録をせずに工事を行っている個人事業主や零細の工事業者も多いのが実態です。
また、隠蔽配管は様々な工事のパターンがあり、作業が難しいケースもあるため、経験がものを言います。そのため、単にエアコン設置工事の経験ではなく、隠蔽配管の実績があるかを確認しておくとよいでしょう。
・現地調査と工事の提案
エアコン設置工事では、事前の現地調査をせず依頼者への聞き取りのみで見積もりを作成するケースが多くみられます。また、見積もりさえ行わず、標準工事と呼ばれる内容で注文を受け、当日想定外の作業が発生すると追加料金を請求されることもあります。
しかし、隠蔽配管を行う場合、様々なパターンがあり、専門家ではない依頼者からの聞き取りのみではスムーズに工事を完了させることは困難です。そのため、きちんと現地調査をして工事を提案してくれる業者に依頼するとよいでしょう。
・修理工事も受け付けている
安価なエアコン設置工事業者では、設置工事や取替工事だけで、修理工事は受け付けていない業者が多いのが実情です。その様な業者ではアフターサービスに期待することはできません。
しかし、隠蔽配管では、「壁の中で配管から水が漏れている」など、急な修理が発生する場合があります。その様なときに、設置工事を行った業者が修理に対応してくれれば、隠蔽配管の構造も理解しているためスムーズに修理ができるでしょう。
そのため、単に設置して終わりではなく、きちんとしたアフターサービスが期待できる修理を受け付けている業者に依頼することが大切です。
・コミュニケーション能力が高い
良好なコミュニケーションは、スムーズな工事進行と満足度の高い結果につながります。業者選定の際は、以下の点からコミュニケーション能力を評価しましょう。
説明の分かりやすさ:技術的な内容を素人にも理解できるように説明できるか
質問への対応:疑問点に対して丁寧かつ迅速に回答してくれるか
提案力:顧客のニーズや予算に合わせた適切な提案ができるか
誠実さ:デメリットも含めて正直に情報を提供してくれるか
このようなコミュニケーションがきちんととれない業者では、何かトラブルになったときに解決に時間がかかったり、思った通りの工事ができなかったりという心配があります。
・地域に根差した業者
最近はインターネットの仲介サイトなどで簡単に工事業者を探すことができます。しかし、こうしたサイトにはピンからキリまで様々な業者が登録しています。簡単な工事を安価に頼みたい時には便利ですが、高度な工事を依頼するには向きません。
隠蔽配管エアコン工事では、高度な技術力が求められるため、普段から近隣で活動している地域に根差した業者に依頼した方が安心です。地域に根差した業者は、その後の評判などもあるため、誠実に対応してくれる可能性が高いといえます。
自分で連絡を取り見積もりを依頼するのは面倒に感じるかもしれませんが、事前に連絡を取り合うことで信頼できる業者かもわかります。
茨城で隠蔽配管エアコン工事ならコバデンへ!
隠蔽配管によるエアコン設置は、従来の露出配管に比べ、美観をはじめとした様々な利点があります。しかし、その分高度な工事が必要であり、信頼できる業者に依頼することが重要です。
コバデンは、豊富な空調工事の経験を持つ茨城県つくば市の工事業者です。エアコン工事を検討されている方はぜひ一度お問い合わせください。お客様目線で最適な提案を行います。