「自宅で電気自動車を充電!設備・工程・費用まで解説」



環境問題やガソリン価格高騰などから注目を浴びている電気自動車。購入を検討される方も増えています。

電気自動車を購入するのであれば、自宅で充電できる設備の設置をセットで検討しましょう。自宅での充電にはさまざまなメリットがあり、実用的に電気自動車を使うためにはマストの設備とさえ言えます。

この記事では、自宅に電気自動車充電設備を設置する場合の具体的な設備や工程、費用などを解説します。



電気自動車を自宅で充電するメリット


電気自動車充電設備の設置を検討するためには、まず電気自動車を自宅で充電するメリットについて知る必要があるでしょう。ここで、主なメリットを4つ紹介します。



使用しないときに充電できる利便性


電気自動車の充電は、ガソリン車の燃料補給などに比べ時間がかかります。車種や充電設備にもよりますが、急速充電で30分~1時間、普通充電で5~10時間必要です。

充電時間の長さは電気自動車の最大のデメリットとも言えます。しかし、自宅で充電できれば、夜間など、車を使用しない時間帯に充電しておくことができ、充電時間を気にする必要がなくなります。



安価に充電でき燃料費を節約できる


電気自動車はガソリン車に比べ燃料費が安いことが大きなメリットです。同じ距離を走った場合、燃料費は約半分に抑えられるといわれています。

上記は電気料金のみで充電できた場合の試算です。しかし、有料で電気自動車の充電ができるスタンドの場合、設備を利用するため電気料金よりも高い料金が必要になります。自宅で電気自動車を充電すれば、電力会社に支払う電気代だけで充電できるため燃料費を節約できます。



再エネや夜間電力を利用して環境負荷低減


電気自動車を自宅で充電する場合、自分で使用する電力を契約するため、環境に優しい再生可能エネルギーを使用している電力会社と契約したり、夜間の余っている電力を利用したりすることで、環境負荷低減に貢献できます。

これは環境問題に興味があって電気自動車の購入を考えている方にとって大きなメリットでしょう。



V2Hを活用してエネルギー自給率アップ


V2Hとは電気自動車のバッテリーを利用して家庭に電力を供給する技術です。電気自動車に搭載されたバッテリーを利用することで、別途高価な大容量バッテリーを設置しなくても、エネルギー自給率をアップできます。

太陽光発電設備などで発電した電力や夜間電力などを貯めておき、必要なときに使用することで電気料金を節約することが可能です。また、災害で停電が発生したときにも利用できるため、防災機能としても注目されています。



自宅に設置できる電気自動車充電器


自宅に電気自動車充電器を設置する場合、具体的にどのようなものを設置すればよいのでしょうか。ここで、電気自動車充電器の種類や価格などについて説明します。



様々な充電タイプ:普通充電から急速充電まで


電気自動車充電器には、大きく普通充電器と急速充電器の2つの種類があります。

普通充電器は、家庭でも使われる単相100V又は200Vの電気をそのまま電気自動車に送って充電します。出力が低いため充電に時間がかかりますが、設備としては簡易的で、充電器本体も工事も比較的安価であり、導入しやすい充電器です。

急速充電器は、高出力の電気を使って短時間で充電を行います。急速充電器には日本で主流となっている「CHAdeMO(チャデモ)」やテスラの「NACS」など複数の規格があるため注意が必要です。しかし、急速充電器は、電力会社より高圧電力を受電する必要があり、一般家庭で設置することは難しいでしょう。

自宅に設置する充電器の種類は基本的に普通充電器であると考えて間違いありません。


壁付けコンセント・壁付け充電器

一般家庭で使用される電気自動車充電器では、シンプルな壁付けコンセントタイプが最も普及しています。本体価格も安く、自宅の駐車場側の壁取付ければ、設置工事も比較的簡易です。

しかし、毎回充電ケーブルを取り出して接続する必要があるため、毎日充電をする場合には面倒に感じるかもしれません。

その場合には、充電ケーブルを搭載した壁付けタイプの充電器も検討するとよいでしょう。



スタンドタイプ

駐車場が建物と離れているなど、コンセントを設置する壁がない場合にはスタンドタイプの電気自動車充電器を採用します。価格は高いものの、自立して設置できるため壁がなくても設置が可能です。



補助金活用で負担軽減:自治体の制度を利用しよう


日本では国をあげて電気自動車充電器の普及に取り組んでおり、設置工事の補助金も用意されています。しかし、残念ながら令和6年度現在、国が行っている補助金は個人宅(戸建て住宅)が対象外です。

そこで、自治体で補助金の制度を確認してみましょう。電気自動車充電器の補助金制度を設けている自治体は全国に多数あり、個人が対象になっている場合もあります。居住している自治体の補助金制度が利用できる場合には、非常に安価に電気自動車充電器を設置可能です。



自宅充電設備の設置に必要な手続きと工程


電気自動車充電器を自宅に設置する場合に、具体的に行う手続きと工程を説明します。



工事前の検討ポイント:バッテリー容量や駐車場確認


工事前に、実際に設置する場所や必要な設備の条件を確認しましょう。

まず、充電する電気自動車の仕様を確認します。国産の電気自動車であれば、コンセントの形状は規格が統一されているため心配ありません。しかし、国外の電気自動車では、コンセント形状が違う場合があるので注意しましょう。

また、電気自動車に搭載されているバッテリーの容量や充電時に使用する電力量、充電に必要な時間を確認しておきます。

次に駐車場の条件を確認します。コンセントを設置する壁があるか、それとも自立式のスタンドタイプが必要かを確認しましょう。また、駐車場に電源があるかも重要なポイントです。駐車場に電源がない場合は、電源を別の場所から持ってくる工事も必要になります。



手続きの流れ:見積もりから施工までのステップ


電気自動車充電器を設置する工事は、資格が必要な電気工事になるため、専門業者に依頼する必要があります。

まずは、依頼したい業者に前項で確認した条件を伝えて工事内容の提案や見積もりを依頼します。条件がはっきりとわからない場合は、現地を見てもらった方が安心でしょう。

工事内容と見積もり金額に納得できたら、正式に工事を依頼します。製品によっては納期に時間がかかる場合もありますが、一般的なコンセントタイプであればすぐに工事が可能なはずです。

自宅建物から電源を取る場合には、宅内に入る工事も必要になります。その際は立ち合いが必要になるため、事前にスケジュール調整を行っておきましょう。



電力契約の確認:契約容量や契約プラン


電気自動車充電器は、住宅の電気設備としては大きな電力を消費します。そのため、電力契約の見直しも同時に行うケースです。

充電時にブレーカーが落ちないように契約容量を大きくしたり、夜間電力で節約できるようにプランを変更したりします。

施行してくれた業者に相談すれば、電力契約についても最適なプランを紹介してくれるでしょう。



充電設備トラブル対策:停電時やブレーカーチェック


充電設備の設置が完了したら、トラブル時に対応できるように、分電盤のブレーカーの場所などを確認しておきます。また、V2Hの機能を付加している場合は、停電時に自宅で電力を使う方法も合わせて確認しておきましょう。

トラブルが起きてから確認していると、余裕もなく、慌ててしまうため、スムーズに対応できない可能性が高いものです。せっかく新しい設備を導入するのであれば、トラブルなく使えるように使い方はしっかり把握しておきましょう。



購入や導入を検討する際のよくある質問と回答


電気自動車充電器の購入や導入を検討する際のよくある質問と回答をまとめました。これから電気自動車充電器を導入しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。



充電時間や走行距離の目安


電気自動車の充電時間は、充電方式などにより異なります。現在家庭用で普及している単相200V の普通充電器であれば、満充電にかかる時間は5~10時間が一般的です。

走行距離は車種によって大きく違います。コンパクトな電気自動車では150km程度、長距離走行が可能なものでは500~600kmのものもあります。



充電器とケーブルの取り扱いの注意点


電気自動車用の充電ケーブルは、大容量の電力を使うため太くて固いケーブルです。また、電力を変換するためのボックスが付いており、重量もあります。

そのため、毎回収納したり取り出したりするのがめんどうですが、漏電などの原因となることもあるため差しっぱなしにすることは避けましょう。特に屋外で雨ざらしになっている状態は危険です。

充電器や電気自動車のポートにケーブルを抜き差しするときは、プラグの本体部分を持ってまっすぐ抜き差しし、奥までしっかりと差し込みましょう。正しく差し込めていないと発火などの重大な事故の原因となります。

また、充電器やケーブルに少しでも異常を感じた場合はすぐに使用をやめて、メーカーや専門業者に相談してください。



車種ごとの充電設備の適合性


国産の電気自動車であれば、コンセントなどの規格は統一されているため、概ねどの車種であっても標準的な普通準電溶のコンセントで充電が可能です。ただし、100Vと200Vの2タイプがあり、片方にしか対応していない車種も一部あります。また、充電ケーブルが異なる場合もあるため注意しましょう。

国外の電気自動車でも、日本で販売されているものであれば、ほとんどの場合、日本の規格にマッチしたものになっています。しかし、一部海外仕様、独自仕様のものもあるため、購入時にしっかりと確認しましょう。



電気自動車を家庭で充電するためのまとめ

電気自動車を自宅で充電することには多くのメリットがあります。電気自動車の購入を考えているのであれば、充電器もセットで導入することはマストと言っても過言ではありません。

しかし、電気自動車充電器の設置は専門業者に依頼する必要があります。設置方法などがわからない場合にはぜひ一度コバデンにご相談ください。


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