漏電ブレーカー落ちるときの原因と対応・解決策



漏電ブレーカーは電気が漏れることによる感電事故や電気火災を防止する重要な設備です。しかし、漏電ブレーカーが落ちると、住宅内のすべての電気が停電してしまうため、大変困ったことになります。

この記事では、漏電ブレーカーが落ちる原因と適切な対処法について説明します。漏電は適切な対処を行わないと重大な事故につながる可能性があるため、正しい知識を持っておくことが重要です。

・漏電ブレーカーが落ちる原因とは?

漏電ブレーカーは、漏電の発生を感知して、安全に電気を遮断する装置です。これにより感電事故や電気火災を防止する重要な役割を持っています。

そのため、漏電ブレーカーが落ちる場合は、建物内で漏電が発生していると考えられます。なお、漏電が発生していないにも関わらず漏電ブレーカーが落ちる場合は、漏電ブレーカー本体の故障です。

・ 漏電とは何か?

漏電は、電気機器や電線から本来漏れてはいけない電気が漏れ出してしまう現象です。通常、電気は電気が漏れないように絶縁された電線や機器などを流れていますが、様々な要因によって漏れ出すことがあります。

漏電が発生すると、感電事故や電気火災につながる可能性があるため、早急な対処が必要となります。漏電ブレーカーが落ちることは、何らかの異常が発生していることを知らせる重要な警告サインとして捉える必要があります。

・漏電の主な原因

漏電には様々な原因があります。一般家庭で主に発生する漏電の原因を紹介しますので参考にしてください。

・家電製品の異常によるもの

家電製品の劣化や故障は、漏電の主要な原因の一つです。長年使用している家電製品は、内部の配線が劣化して漏電を起こすことがあります。

また、製品内部に水や埃が侵入したりすると、電気を通さない絶縁が破壊され、漏電する場合があります。特に洗濯機などの水を使用する機器やエアコンなど排水を行う機器は、水が電気制御部に入り込むことで漏電を起こしやすいと言えるでしょう。

その他、コードの被覆が傷ついたり、本体が物理的に損傷したりしている場合には、破損している部分から漏電する危険性が高いため注意が必要です。

・配線の劣化や損傷

分電盤からコンセントや照明器具などにつながっている、建物内の電線・ケーブル類も時間とともに劣化します。特に築20年以上の建物では、配線の絶縁体が劣化している可能性が高く、漏電の原因となることがあります。

また、ネズミなどの小動物が電線をかじって傷をつけることもあります。電線の被覆が破けるとそこから漏電が発生してしまうのです。

壁の中を通る配線は目視での確認が難しいため、専用の計器を用いた絶縁抵抗値の測定など定期的な点検が重要です。専門的な点検は個人で実施することは困難ですが、電力会社が法律に基づき実施しているので、拒否せず点検に協力するようにしましょう。

・水漏れ・湿気・ホコリなどによる漏電

湿気は電気の安全の大敵です。水は電気を通すため、電線や電気機器が濡れると、水を通して漏電が起こります。明らかに濡れている状況でなくても、湿気によりわずかな漏電が起きることもあるため注意が必要です。

浴室や洗面所などの水回りや屋外では、湿気や水滴による漏電が発生しやすくなります。梅雨時期や結露が発生しやすい季節は、特に注意が必要です。また、雨漏りや配管からの水漏れが配線に影響を与えることもあります。

また、ホコリなどの異物が蓄積することも漏電の原因です。コンセントとプラグの間にホコリが溜まり漏電が発生するなどの事例が頻発しています。

・漏電ブレーカーが落ちるときの基本的な対処法

漏電ブレーカーが落ちると、停電となるため、なるべく速やかに復旧させたいと考える方が多いでしょう。ここで、個人でもできる漏電ブレーカーが落ちるときの対処法を紹介します。

・安全確認を最優先にする

漏電が発生した際は、まず何よりも安全確認が最優先です。周囲に異常がないか、焦げ臭いにおいがしないかを確認します。

また、漏電が起きている可能性がある場所を触れることは絶対に避けてください。安全が確認できない場合は、すぐに専門家に連絡することをお勧めします。

・漏電箇所の特定方法

漏電ブレーカーが落ちたときに、危険がなさそうであれば、漏電箇所を特定して切り離すことで電気を復旧させることができます。

漏電箇所を特定する基本的な手順は以下の通りです。

1. 分電盤の漏電ブレーカーと子ブレーカーをすべてOFFにする

2. 漏電ブレーカーをONにする

3. 子ブレーカーを1つずつONにしていく

4. 子ブレーカーのどれかをONにした時点で漏電ブレーカーが落ちる

5. 漏電ブレーカーが落ちた時にONにした子ブレーカーの回路で漏電している

さらに細かく特定したい場合は、漏電している系統のすべての電気製品のコンセントを抜き、子ブレーカーを戻します。コンセントを抜いても漏電ブレーカーが落ちる場合は、配線など建物設備の問題なので、専門業者に修理を依頼しましょう。

漏電ブレーカーが落ちなければ、電気製品を一つずつ接続していき、どの製品を接続した時にブレーカーが落ちるかを確認します。この方法で、問題のある機器を特定できることが多いです。

・漏電ブレーカーが落ちた時の正しい戻し方

漏電ブレーカーが落ちたときの対処法として、落ちた漏電ブレーカーの正しい戻し方を知っておくことは重要です。

1. 漏電表示ボタンを押し込む

2. ON・OFFのレバーを操作し「入」の状態にする

漏電ブレーカーには、ON・OFFのレバーの他に、漏電表示ボタンとテストボタンがあります。漏

電を感知して漏電ブレーカーが落ちた場合は、通常は引っ込んでいる漏電表示ボタンが飛び出します。これにより、漏電ブレーカーが作動した理由が漏電であることがわかります。

漏電ブレーカーを戻す場合は、まず漏電表示ボタンを押し込んでからON・OFFのレバーを操作し「入」の状態にします。漏電表示ボタンが飛び出したままでは、ONにできないため注意しましょう。

・一時的な応急処置の手順

漏電が発生した際の応急処置は、二次災害を防ぐために非常に重要です。

まず、問題のある電気回路や機器が特定できた場合は、その使用を直ちに中止します。該当する回路のみを遮断し、他の回路は使用可能な状態にできれば、生活への影響を最小限に抑えながら、安全を確保することが可能です。

原因が特定できない場合や、繰り返し発生する場合は、直ちに電気の使用をやめ、速やかに専門家に相談することをおすすめします。

・漏電ブレーカーが落ちる原因と対応

漏電している回路や電気機器、漏電の原因が特定できた場合の原因別の対応策を説明します。

H3 家電製品が原因の場合

家電製品が原因で漏電が発生している場合、まずは該当する製品の使用を中止します。電源をOFFにしても漏電の可能性は残るため、コンセントから抜いて刺さないようにしましょう。

漏電している家電製品は大変危険ですので、その後の使用には買換えか修理が必要です。使用年数などを元に修理が可能か、新しい製品を購入した方がメリットがあるか、総合的に判断しましょう。

・配線(電線・ケーブル)が原因の場合

建物の配線に関する問題は、素人の判断や対応が非常に危険です。電気配線の工事は、簡単そうに思えるものであっても、国家資格を持った電気工事士でなければ行えません。

配線の老朽化や損傷が疑われる場合は、必ず専門業者による点検を受けてください。特に築年数の古い建物では、配線の総点検を行うことをお勧めします。

また、アース(接地)の状態も重要です。正しくアースが取れていない場合、漏電時の危険性が高まります。特に、水回りの電気機器や大型家電については、適切なアース接続が必要です。

水濡れやホコリなどの異物による漏電の場合

水濡れや湿気による漏電の場合は、一旦使用を中止してしっかりと乾燥させることで、問題なく使用できるケースがあります。また、ホコリなどの異物による漏電であれば、清掃を行い症状が改善する可能性もあるでしょう。

ただし、これらの対応で一見漏電が改善したと思っても、内部で劣化が進んでいる場合もあります。そのため、少しでも不安に感じられるところがあれば、専門業者に点検を依頼した方が安全です。

漏電ブレーカーが故障している場合

分電盤で、すべての子ブレーカーをOFFにしているのに漏電ブレーカーが落ちる場合は、漏電ブレーカー本体が故障している可能性が高いでしょう。

漏電ブレーカーの交換は電気工事にあたるため、有資格者の電気工事士が行う必要があります。故障の場合は、専門業者に依頼し、交換してもらいましょう。

漏電を未然に防ぐためのチェックポイント

漏電ブレーカーが落ちてから慌てて対処をしても、停電などにより不便な生活を強いられたり、専門業者への依頼などで改善に時間がかかったりと大変です。また、漏電により重大な事故が発生するリスクもあります。そのため、日頃からの心がけで漏電を防止することが大切です。

漏電ブレーカーの定期的なテスト

漏電ブレーカーには、漏電の発生時に適切に動作するか確認するためのテストボタンが付いています。テストボタンを押すことで漏電ブレーカーが正常に動作することがわかるため定期的にテストを行いましょう。

漏電ブレーカーのテストを行う頻度は特に決まっていませんが、1ヶ月に1回程度の頻度を推奨しているメーカーが多いようです。

なお、漏電ブレーカーのテストでは、実際に漏電ブレーカーが落ちるため家中の電気が停電します。家電製品によっては時計やタイマーがリセットされるなどのデメリットもありますので注意してください。

コンセントや家電製品の使用状況の確認

コンセントの使用状況も重要な確認ポイントです。特に注意が必要なのが、たこ足配線の状態です。コンセントの規格以上の電力を使用すると、発熱や漏電の原因となります。

また、各家電製品や電気設備は、日頃から点検を行うようにし、異音や異臭などの異常がないか確認しておきましょう。

コンセントや家電製品の清掃

電気を安全に使用するためには、まず定期的な清掃です。コンセントとプラグの間に溜まった埃は、湿気を含むと漏電の原因となります。また、使用していない機器のプラグはこまめに抜くことで、待機電力の削減だけでなく、漏電リスクも軽減できます。

家電製品も定期的に清掃し、内部にホコリや異物が入らないようにメンテナンスを行いましょう。日常的な清掃によって、多くのトラブルを防止することができます。

漏電ブレーカーのトラブル時は専門業者に相談を!

ここまで漏電ブレーカーが落ちた場合の対処法について説明してきました。しかし、漏電は適切な対処を行わないと重大な事故につながる可能性がある深刻な問題です。そのため、実際の対応に当たっては、専門業者に依頼されることを強くおすすめします。

茨城県内にお住まいの方々には、当社の20年以上の実績と技術力を活かし、迅速かつ確実な対応をお約束いたします。見積もりは無料で承っておりますので、漏電でお困りの際は、お気軽にご相談ください。お客様の安全と安心を第一に、最適な解決策をご提案させていただきます。


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